山本化学工業は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。
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山本化学工業は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された国際目標です。これはあらゆる形態の貧困に終止符を打ち、不平等と闘い、気候変動に対処しながら、誰一人取り残されないようにするために2030年までに解決を目指すものです。その目標は17つと169のターゲットから構成されています。
石油から石のゴムへ
1970年代、石油ベースのラバーを石灰石ベースのラバーに変更して、ウェットスーツ素材を開発、1955年からスタートした合成ゴムの生産を全て石灰石ベースのラバーに全面変更をしました。私たちは50年前から環境を大切にして参りました。
先を見据えたモノづくりの改革
1980年代、日本で中小企業では初の『電気のインバーター制御を採用』して、使用する電気使用料を大幅にカットしました。その時代のインバーター制御は、今のコストの100倍程でしたが、先代社長の山本敬一は『近い将来、工業は地球環境に優しい産業になるべき』との独自のモノづくり理論を持っていました。
1982年から『生産効率の良い設備での大型化』を実施しました。その計画からわずか3年間で全ての設備を大型化しました。混練機は、従来の5倍、押出機は2倍、さらにプレス機に至っては9倍にし、全長6mという世界に類を見ない大型プレス機になりました。今も世界最大級の大きさを誇っています。
使用量を減らす市場に変える
1990年代、ヤマモトは世界初の『Ti-α』加工を開発しました。この開発は、ウェットスーツ素材と表面のジャージ(繊維)との中間層にチタン合金加工を施すことで、ウェットスーツ内部の温かい熱を効率良く反射させ、ウェットスーツの外部に放熱させないシステムです。この効果により、約30~40%ものエネルギーロスをセーブすることになり、これまで5mm厚のウェットスーツがわずか3mm厚でも同じ保温性をキープすることが出来ます。
従って、この素材の出現でウェットスーツに使用されるラバー材料を大幅に削減すること可能となりました。
新技術で使用素材を減らし、ユーザーを進化
2000年代、ヤマモトは世の中の常識を覆した『S.C.S』素材の開発を成功させます。
従来、ウェットスーツは、着脱が容易に出来るようにラバーの両面にジャージをラミネートするのが常識でした。しかし、そのジャージは水を吸収してしまうので、『保温性の低下、二度目の着用時の不快感』が大きな課題でした。
ヤマモトの『S.C.S』は、ラバーの上に施す特殊加工です。S.C.Sの表面摩擦抵抗係数は、驚異の『0.021cdf』で、従来のジャージの表面摩擦抵抗係数は、『1.8〜2.6cdf』なのでその差は歴然です。
また、S.C.Sは吸水率0%で常に表面を『ドライ』に保ちます。その上、トライアスロン、水泳では水との摩擦抵抗係数が地球上で2番目(1番は氷)に摩擦抵抗係数が低く、アスリートの泳ぎを大幅に進化させます。
この加工技術の開発により、これまでのジャージが不要でパフォーマンスの向上にも繋がりました。
サスティナブルラバーが業界を変える
2011~2013年の開発段階で、世界で絶対に不可能とされるウェットスーツ素材のリサイクルに成功しました。
そして2014~2020年までの6年間テスト販売をして来て品質の安定が確認されました。
REACH規則適合へ
ヤマモトでは、5年の歳月を掛けてこのゴールを達成しました。
これまでもヤマモトのウェットスーツ素材は、多くの食品添加剤を使用してひとの体に安全な材料を吟味して参りましたが、この欧州化学物質のREACH 規則をクリアすることで、世界トップレベルの安全性を確保することが出来ました。
アルコールフリーの接着剤を
市場にはアルコールを含む水性接着剤が多く出回っています。 ヤマモトは、より持続可能性とより良い作業環境のために、アルコールを含まない水接着剤を開発しました。
ストリートチルドレンへ再利用可能なマスクの寄付
2020年、世界のCOVID-19パンデミックに対応して、ヤマモトはネオプレンの再利用可能なマスク、BIOLAシリーズを開発しました。 国内外で好評を博しています。
一方、フィリピンには、感染の大きなリスクにさらされている貧しい子供たちがいます。 地元の非営利団体を通じて、1,000枚を超える再利用可能なマスクを寄付することを決定し、感染を防ぐためにマスクを清潔に保つ方法を教育しました。